レンタカーのナンバー『わ』と『れ』
車のナンバープレートの平仮名には決まりがあるのはご存知でしょうか?
代表的な文字は「わ」ナンバーです。
「わ」はレンタカーやカーシェアリングに使用されるナンバーで、一般の自家用車には使われていません。
なぜ「わ」ナンバーなのか、実は明確な答えは出わかりませんが、
理由については諸説あります。
・車のナンバーに使われる平仮名の中で一番最後の文字が「わ」であること。
・わ行には「わ」の他に普通車のナンバーに使われている文字がないことなど、
貸与して収入を得るという特殊な位置づけであるレンタカーを、他の自動車と区別し、
管理しやすいようにするために「わ」を指定した。
という説が有力なようです。
レンタカーと言えば「わ」ナンバーだと思われている方も多いと思いますが、
実は北海道ではレンタカーに「れ」ナンバーが使われています。
この「れ」ナンバーが使われている理由も諸説あります。
・レンタカーに「わ」ナンバーが使われることが決定した際、
全国の陸運局にファックスでその旨が通達されましたが、
当時のファックスの性能が悪く北海道の陸運局が「わ」と「れ」を見間違えたという説。
・単に本島と区別するために「れ」を採用したという説
・レンタカーだから「れ」を採用したという説などです。
本当のところは明らかになっておらず、現在では「わ」ナンバーに統一されています。
しかし、札幌ナンバーのレンタカーは、「わ」ナンバーを使いきってしまった為、
2013年以降は再び「れ」ナンバーを交付しています。
北海道ともう1箇所。
沖縄本島における小型乗用自動車(いわゆる5ナンバー)のレンタカーに対しても交付しています。
以前は「わ」ナンバーでしたが、レンタカー台数の増加により、
2015年2月にすべて使いきってしまったため、
レンタカー用に割り振られているもうひとつの平仮名「れ」を使い始めました。
北海道や沖縄は人気の観光地の為、
繁忙期前に500台ほどが一気に登録されてレンタカーとして使われたのち、
閑散期を前にそれらの多くがレンタカー登録を解除され、
中古市場などに放出されるというようなサイクルがあります。
この事が平仮名を使い切ってしまう理由となっています。
では、「わ」「れ」の両方とも使い切ってしまったら別の平仮名になるのか?
今後、ナンバープレートの分類番号にアルファベットの記載が導入されます。
分類番号とは【静岡 〇〇〇】【浜松 〇〇〇】といった、
地域名の横の3桁の数字です。
アルファベットは下2桁に導入されます。
アルファベット導入により、使い切りが起こることはなくなります。
見慣れないだけに、導入後は違和感でいっぱいかもしれません。
